日本では半数程度の企業がボーナスを支給する給与体系を整えていて、一般的には年に二回支給してもらえるようになっている。しかし、これは日本に独自のシステムであって、資本が海外にある外資系企業で仕事をしている人には必ずしも適用されない。海外では日本のようなボーナスの支給のあり方が一般的ではなく、あくまで基本給に従って給与や手当が支払われるだけになっている。ただ、海外では仕事の成果に対する評価が高い傾向が強く、仕事で成果を上げたときには収入が増えるというのが普通だ。
インセンティブとよく言われているのが成果に対する報酬で、どのような成果に対していくらのインセンティブが支払われるかは会社によってかなり違う。外資系企業ではボーナスがない代わりにインセンティブがある可能性が高いということは念頭に置いておくと良いだろう。ボーナスがないからといって外資系企業は魅力がないと考えてしまうのは浅はかなのだ。
インセンティブの魅力は成果に対して客観的な評価に基づく報酬が支払われることにある。日本のボーナスのように基本給ベースで決まるものではなく、成し遂げた成果から判断して適切な金額のボーナスをもらえると考えると良いだろう。成果を上げれば稼げるとなるといかにして明確な成果を上げるかという視点を持って働くことができる。それが勤め先にとっても大きなプラスになり、工夫をして成果を上げたらしっかりとお金をもらえるので互いにメリットのあるシステムと言えるだろう。